母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
iPhoneを使っているが、いまだに慣れない。
高校生からdocomoユーザー、アンドロイドできていて、何故、iPhoneにしたのか。
理由は特にない。携帯を変えにdocomoショップへ行ったら綺麗なお姉さんにiPhoneを勧められたから。
スマホは使えればなんでもいい。
高機能じゃなくていいし、アプリもいらない。
こだわりもない。
がしかし、私にはクセがあった。
メールの下書きに文章を保存するクセだ。
思ったこととか、感情とかをぐわぁーって書くのに、いつもdocomoメールの下書きを使用していた。
ブログにいつか載せようとか思ったり、繋げたら面白いストーリーにならないかな、とか思ったりして保存しておくのだ。
iPhoneにしたら、なんかしらないけど、メールの機能が2つになっちゃって。
超めんどいし、ほんっとによくわかんないまま適当に使ってたら、docomoメールの下書きが文字化けした。
はぁ?
なんで?
文字化けってどうゆう機能なの?
どうゆうサービス?
ネットで色々調べたけど原因がわからない。
解決方法もいくつか試したけどダメ。
文字化けしたメールは長文だった。
しかもノリノリで書いて、足しては保存、足しては保存を繰り返した結構な超大作。
今や、やたら4とOとGが多い謎の文章となっている。
何語だよ。
読めるか。
ショックを隠せない。
ふと、西条八十の「帽子」が浮かんだ。
「母さん(iPhone)、僕の(おめめの)あの帽子(下書き)どうしたんでせうね?」
「母さん(iPhone)、あれは好きな(超大作な)帽子(下書き)でしたよ」
「母さん(iPhone)、ほんとにあの帽子(下書き)どうなったんでせう?」
聞きてぇ。
本当聞きてぇ。
どうなったんでせう?
でも、私は知っている。
西条八十の帽子も谷底から戻ってはこなかった。
そうゆうことだ。