おめめの歯形

自分の足跡を残すというより、必死に食らいついて歯形くらいしか残せない

食卓にストレス

「作りすぎだ」

「よね」

夫に言われると思ったので、自分でも食い気味に認めた。

 

料理が好きだ。ストレス発散の1つになるから。

料理はいい。無心になれる上、出来上がりがわかりやすい。完成はこれだ!というのが、ほぼ確定している。

そして上手くいけば美味しい。

お酒も進む。スバラシイ。

 

仕事で疲れて帰ってきても、包丁を握ると、私はもう職人だ!の勢いで料理をし、食べきれるはずもない品数を黙々と作り始める。

気付くと、あれ?養豚場かな?

100パー食べきれない量になってしまっている時がある。

私は大満足だ。自分の作り上げた料理の数々に恍惚とする。ストレスも軽減され、自分を褒めたくなる。

 

そんなわけで、我が家の食卓にズラリと並ぶ料理=私のストレス指数である。

 

秋野菜のバーニャカウダ、鶏の唐揚げ、シーチキンとレタスのマカロニサラダ、ポテトのチーズオーブン焼き、エリンギと明太子のマヨネーズ和え、バタートーストのラムレーズンクリームチーズのせ。

 

部活で忙しい食べ盛りの長男もいなければ。

「ちょっと、あんた、ダイエットするんじゃなかったのー?」と声をかける長女もいない。

「おかーさん!今日タクヤ君くるから!」と友達を連れてくる末っ子もおりません。

 

ふ・た・り暮らし。

単に私のストレスです。

 

そこで、夫にダイレクトに伝えてみた。

どうして多くなるのか?

ストレスが多いからだよ、ストレスの数だけ料理が並ぶよ!

 

「、、、なんかヤダ」

 

そうだろうよ。

 

この告白で、我が家の夕食が夫のストレスにならないことを祈る。